2022.10.11
自己紹介 つづき
〈前回記事の続き〉
婚活スタートのきっかけにも書いたように、私がいわゆる婚活を始めたのは、40歳の頃です。
若い時にはそれなりにお付き合いもしましたが、「相手のここが。。。」、「結婚したら自由じゃなくなるし」「理想の相手ではないな」など相手のせいにしながらなんとなく日々を過ごしていました。
しかし、40歳になったある日友達に「優先順位はなんなん?」と言われて、ハッとしました。
私は子供が欲しいとは思っていましたが、「いつかは」とか「いい人が見つかれば」くらいに考え、年齢という現実には向き合ってはいませんでした。
慌てて福岡にある結婚相談所に駆け込んで話を聞きました。
年齢的に難しいかもと言われましたが、一緒にがんばりましょうと背中を押してもらったので、すぐに入会を決意しました。
年齢が不利なことはきちんと説明してもらいましたので、まず自己分析をはじめ、自分はどういう思考をして、どういう風に変えていった方がいいのか、自分が結婚相手に求めるものは何かなどをしっかり考えました。
まず、気が付いたのは、過去お付き合いをしても結婚まで至らなかったり、好きな人にフラれたりする経験を重ねてきたうちに、自分のような人間は誰からも愛されないし、結婚なんて到底できないに違いないというネガティブな思考が強かったということです。
他人と自分を比べて自分の性格の悪さを悔やんだり、出来ていないことを否定したり、どうせ自分なんかと思い込み自分の悪い面を認められずにいたのだと思います。
自己否定をすると、「どうせ」とか「でも」などと、思考が非常にネガティブに傾いてしまいます。
そこで、良い面も悪い面もありのままの自分を認めることが大事だと自分に思い込ませ(思い込ませると、意外に自然に思えるようになると思っていたので)、お見合いに断られても、ご縁がなかったと割り切って、自分の直すべきとこはなおしながら、たくさんの人と会うように心がけました。
結婚相手に求めるものについては、当初は、「年収」や「婚姻歴」「見た目」などを絶対条件にしていました。
また、お見合い中も「おごってくる」とか「先にドアを開けてくれる」「椅子を引いてくれる」など、勝手に心の中でチェックリストを作り、できていなければ減点し、この人は落選だと烙印を押すことを繰り返していました。
自分で書いていても嫌になるくらい自己中な女だなと思ってしまいますが(笑)、実際に婚活スタート時の私の思考はこんなものでした。
こんな思考ではうまくいくはずないですよね。
そこで、私が結婚相手に求める条件をしっかり考え直し気がついたことは、なによりも一番大事なのはお相手との「相性」だということです。
今となっては当たり前だと思いますが、婚活したての頃の私は、「相性」よりも先にほかの条件ばかり付けてお相手を探していたのです。
どんなに高学歴で高収入でいつでもおごってくれたとしても、また会いたいなと思わなければ、結婚生活を続けることなどできません。
だって、毎日朝起きたら隣にいて「おはよう」って言わないといけないんですよ(笑)相性悪かったら、ほんと地獄です。
もちろんお金が大事じゃないなんてきれいごとをいうつもりはありません。
お金はとても大事です。
ただ、お金だけでは図ることができない大事なことが結婚にはあると思います。
もし、お金がないお相手だったとしても、家に帰ってきたときに「おかえり。つかれたやろー。先にお風呂に入ったら」などと言葉をかけてくれるお相手だったら、どれだけ心が安らぐかは想像つきますよね。想像しただけで幸せな気分になれます。
私が40歳で婚活して短期間で結婚できたのは、ネガティブな思考をやめたことと結婚相手に本当に必要なものはなんなのかを見つめなおすことができたからだと思います。
今結婚して本当に良かったと思っています。
現時点では子供には恵まれていませんが、自分の味方でいてくれる人がそばにいてくれるというのは、本当に心が満たされます。
ありきたりの言葉ですが、「喜びは2倍に、悲しみは半分に」という表現がぴったりです。
私は、これまで裁判所書記官という仕事を20年近く続けてきて、問題を抱えた方や、手続きに不満を持っている方、裁判手続きが分からず不安に思っている方など、たくさんの方々と接し、お話を聞き、アドバイスをしてきました。
うまくいかないこともありましたが、そういう方々に寄り添い何か問題を解決することにやりがいと誇りをもって仕事をしてきました。
仕事上で培った経験や自身の婚活で感じたことを活かして、会員様とつながりながら、未来の結婚相手とつながるお手伝いがしたいと思い、結婚相談所『つながる』を開業する決意をしました。
私の結婚相談所で会員様が結婚されて、幸せな結婚生活を過ごしてくれたならこんなにうれしいことはありません。
このお話に少しでも興味を持ってくれた方とお話ができたら嬉しいです。